現場で起きやすい課題
事業を始める段階で完璧な計画を立てようとするほど、途中で計画通りに進まないと分かった際に、方向転換への心理的な抵抗が大きくなります。多くの時間と労力をかけた計画ほど、手放しにくくなるためです。これまでの投資を惜しむ気持ちが、冷静な判断を鈍らせてしまうこともあります。最初に取り組みたいのは、事業を大きな一つの計画としてではなく、小さな単位に分けて始めることです。小さな単位であれば、うまくいかないと分かった時点での方向転換にかかる負担も相対的に小さく済みます。
最初に整理すること
方向転換を検討する際の勘所は、あらかじめ「どのような結果が出たら見直すか」という基準を事前に決めておくことです。事業を進めながら基準を後付けで作ろうとすると、その時々の思い入れや周囲の意見に左右されやすくなります。また、方向転換は事業の失敗を意味するのではなく、集めた情報をもとにより良い形を探す前向きな行動だと捉えることも大切です。変えるべきは何かを見極め、変えなくてよい部分は維持するという整理も欠かせません。何を検証して分かった結果なのかを記録しておくと、方向転換の判断そのものにも一貫性が生まれます。
光の道具箱で広げる改善
小さく始めて方向転換をしやすい状態を保つことで、事業は状況の変化に応じて柔軟に形を変えながら続けていくことができます。次の一歩としては、現在取り組んでいる事業について、どのような兆候が見られたら方向転換を検討するかを具体的に書き出し、判断を先延ばしにしない準備をしておくことです。小さく試し、素早く見直す姿勢が、事業を長く続けるための力になります。



