現場で起きやすい課題
新規事業のリスクとひとくくりに言っても、需要が本当にあるかという市場のリスク、想定通りに作れるかという技術のリスク、想定した収益が上げられるかという採算のリスクなど、性質の異なるものが混在しています。これらを区別せずに漠然と不安を感じていると、対策も打ちにくくなります。漠然とした不安のまま議論を続けても、具体的な行動にはつながりにくいものです。最初に取り組みたいのは、自社の事業計画にどのようなリスクが含まれているかを種類ごとに書き出し、それぞれがどの程度の確度で確認できているかを整理することです。
最初に整理すること
リスクを抑えて進める際の勘所は、最も不確実で影響の大きいリスクから優先して検証し、確認が取れた部分から順に投資を積み増していくことです。すべてのリスクを同時に解消しようとすると、検証の範囲が広がりすぎて時間も費用もかさみます。また、リスクをゼロにすることはできないという前提に立ち、想定外の事態が起きた際にどこまでの損失であれば許容できるかを、事前に関係者の間で共有しておくことも欠かせません。定期的に状況を振り返り、当初のリスク評価がまだ妥当かを確認する機会を設けることも役立ちます。
光の道具箱で広げる改善
リスクの種類を見極めて段階的に検証を進めることで、大きな損失を避けながら新規事業を前に進めることができます。次の一歩としては、自社の事業計画に含まれるリスクを市場・技術・採算などの観点で書き出し、どこから優先して確かめるべきかを話し合ってみることです。リスクを正しく見極める姿勢が、挑戦を続けられる体制を支えます。



