現場で起きやすい課題
事業の初期段階では、顧客像や価値提供の方法について確信を持てないまま計画を進めることが少なくありません。それでも計画書という形にまとめると、あたかも検証済みの事実であるかのように見えてしまう点に注意が必要です。ここで起きがちなのは、最初に立てた仮説を検証しないまま前提として扱ってしまい、後になって事業の根幹に関わる部分の誤りに気づくことです。最初に取り組むべきは、事業計画の中にある仮説を洗い出し、どれが最も不確実で、かつ間違っていた場合の影響が大きいかを見極めることです。優先度の高い仮説から検証の対象にします。
最初に整理すること
検証サイクルを回す際の勘所は、一つの検証で結論を出そうとせず、小さな検証を短い期間で何度も繰り返すことです。一回の検証結果だけで大きな判断をすると、たまたまの結果に引きずられる恐れがあります。また、検証のたびに「何が分かったか」「次に何を確かめるか」を記録に残しておくと、途中でメンバーが変わっても事業の理解が引き継がれ、同じ検証を繰り返す無駄を防げます。仮説が確からしいと分かった部分は前提として固定し、次の検証対象を絞り込んでいく流れを意識するとよいでしょう。
光の道具箱で広げる改善
仮説検証を重ねることで、事業の輪郭は最初の企画段階よりも現実に即した形へと少しずつ変化していきます。次の一歩としては、現在の事業計画の中で最も不確実な仮説を一つ選び、それを一週間から数週間程度の短い期間で確かめる方法を考えてみることです。小さな検証の積み重ねが、事業を無理なく育てていく確かな土台になります。



