現場で起きやすい課題
デジタルサービスの立ち上げでは、便利な技術や流行りの仕組みを使いたいという発想が先に立ち、肝心の解決したい課題があいまいなまま進んでしまうことがあります。新しい技術を試すこと自体が目的になってしまうと、事業としての軸を見失いやすくなります。技術ありきで企画を進めると、開発が完了した後になって、実は誰も困っていなかったという事態に陥りかねません。最初に取り組むべきは、想定する利用者が今どのような方法でその課題に対処しているかを調べ、その方法に対して自社のサービスがどれだけ優れているかを具体的に説明できるようにすることです。
最初に整理すること
立ち上げを進める際の勘所は、デジタルだからといって最初から大きな仕組みを目指さないことです。小さな範囲で実際に運用し、利用者の反応や運用上の課題を確かめながら機能を広げていく方が、無理のない立ち上げにつながります。また、サービスを維持していくための運用体制、問い合わせへの対応、システムの保守といった継続的な負担についても、立ち上げ前の段階からある程度の見通しを持っておく必要があります。利用者が増えた際にどこまで自社で対応できるかも、早い段階で見積もっておくと安心です。
光の道具箱で広げる改善
課題の理解を起点にしてデジタルサービスを立ち上げることで、技術先行で進めるよりも利用者に受け入れられやすい形にたどり着きやすくなります。次の一歩としては、想定する利用者が現在どのような方法で課題に対処しているかを調べ、自社が提供しようとしている価値との違いを言葉にしてみることです。技術は手段であるという原点を忘れずに進める姿勢が、着実な立ち上げを支えます。



