現場で起きやすい課題
汎用的なパッケージソフトは多くの企業に使われることを前提に作られているため、自社独自の商習慣や特殊な承認フローには対応しきれないことがあります。無理にパッケージの仕様に業務を合わせようとすると、かえって現場の運用が複雑になり、本来の目的とは逆の結果を招くこともあります。カスタム開発であれば、自社の業務フローに合わせて画面や処理の流れを自由に設計できるため、パッケージでは実現できない細かな要件にも対応できる可能性があります。
最初に整理すること
一方で、カスタム開発は何でも自由に作れる分、要件を決める側の判断が仕上がりを大きく左右します。パッケージソフトのようにあらかじめ用意された機能から選ぶわけではないため、必要な機能を自社側で具体的に洗い出し、優先順位をつけて伝える必要があります。また、既に多くの企業で使われている一般的な業務については、無理にカスタム開発で作るよりも、実績のあるパッケージソフトを利用し、自社特有の部分だけをカスタム開発で補うという組み合わせの方が、費用対効果に優れる場合もあります。
光の道具箱で広げる改善
カスタム開発を検討する際は、まず自社の業務のどの部分が本当に独自性を持っているのか、どの部分は一般的な業務と変わらないのかを切り分けて考えることが出発点になります。すべてを一から作ろうとせず、既存の仕組みで代替できる部分と、独自に開発すべき部分を見極めることで、開発の規模を適切な範囲に抑えることができます。自社の強みや競争力に直結する部分にこそ開発の力を注ぐという視点を持つと、投資の判断がしやすくなります。判断に迷う場合は、業務を一定期間続けてから改めて独自性の有無を見極めるのも一つの方法です。



