現場で起きやすい課題
タイムカードや出勤簿があっても、実際には自己申告のまま運用されていたり、残業時間だけ別のメモで管理されていたりするケースは珍しくありません。客観的な記録とは、タイムカードの打刻、ICカードの読み取り、パソコンのログイン・ログオフ時刻など、本人の申告に頼らない方法を指します。自己申告制を採らざるを得ない場合も、実態との乖離がないか定期的に確認する運用をあわせて設ける必要があります。
最初に整理すること
実務では、まず部署やシフトごとに現状の記録方法を洗い出し、客観的な記録に切り替えられる部分から順に見直すと進めやすくなります。勤怠管理システムを導入すれば打刻から集計までを自動化でき、残業時間の異常値も早めに気づけますが、導入前には打刻ルールを社内で統一しておくことが欠かせません。
光の道具箱で広げる改善
休憩時間の取得状況や、直行直帰が多い営業職の労働時間の把握方法など、業種特有の課題も出てきますので、自社の働き方に合わせたルールづくりが重要です。まずは自社の勤怠記録が客観的な方法によるものかどうかを点検し、乖離があれば是正の計画を立てることから始めてみましょう。記録の正確さは、労務トラブルを防ぐだけでなく働き方そのものを見直すきっかけにもなります。



