現場で起きやすい課題
小売店舗では、レジでの売上データ、バックヤードの在庫、発注業務がそれぞれ別のシステムや紙で管理されていることがあります。この状態では、ある商品がどれだけ売れて残りがいくつあるのかを把握するのに、レジの集計と実地の在庫確認を両方行う必要があり、発注担当者の負担が大きくなります。結果として、勘に頼った発注や、確認不足による欠品・過剰在庫が起こりやすくなり、販売機会の損失にもつながります。
最初に整理すること
見直しの第一歩は、レジで記録された販売数がそのまま在庫数に反映される仕組みになっているかを確認することです。多くのPOSレジには在庫連携機能が備わっているため、まずは主力商品だけでも自動反映されるよう設定を見直すと、手作業での在庫確認の頻度を減らせます。あわせて、発注点(在庫がこの数を下回ったら発注するという基準)を商品ごとに設定しておくと、発注判断の属人化を防げます。曜日や季節によって売れ行きが変わる商品は、発注点を固定せず定期的に見直す運用にしておくと実態に合いやすくなります。
光の道具箱で広げる改善
連携が整うと、日々の在庫確認の手間が減るだけでなく、売れ筋・死に筋商品の把握もしやすくなり、棚割りや仕入れ量の判断材料が増えます。すべての商品を一度に連携させるのが難しい場合は、回転率の高い主力商品から段階的に対象を広げていくと、現場の負担を抑えながら定着させやすくなります。小さな成功体験を積み重ねることで、現場の納得感も得られやすくなります。日々の在庫確認に取られていた時間が減れば、接客や売り場づくりに回せる時間も自然と増えていきます。データに基づく発注判断が積み重なるほど、店舗運営全体の安定感も増していきます。



