現場で起きやすい課題
中期経営計画は策定した時点では意欲的な内容になりがちですが、日々の業務に追われるうちに進捗の確認が後回しになり、実態と乖離していくケースが少なくありません。計画書自体が引き出しにしまわれたままになってしまうことも珍しくないでしょう。せっかく時間をかけて策定した計画が形骸化してしまうのは、経営にとって大きな損失です。まずは計画に盛り込んだ数値目標を、年度や四半期単位の具体的なマイルストーンに分解するところから始めましょう。マイルストーンに分解できたら、実績を定期的に突き合わせる場を設け、計画と実績の差を早い段階で把握できるようにします。
最初に整理すること
差が生じた場合は、その原因を振り返り、計画そのものを見直すのか、実行方法を変えるのかを判断する材料にします。数字での進捗確認を習慣化することで、計画が形だけのものにならずに済みます。四半期ごとの振り返りを恒例行事にするのも一つの方法です。中期計画の進捗管理は、日々の実績データと計画数値を継続的に照らし合わせられる仕組みがあって機能します。担当者任せにせず、経営層も定期的に数字を確認する習慣をつけることで、計画への当事者意識も高まります。外部環境が計画策定時から大きく変わることもあるため、数値目標そのものを聖域化せず、必要に応じて修正する柔軟さを持っておくことも大切です。
光の道具箱で広げる改善
計画を守ることが目的化してしまうと、かえって現実離れした判断につながりかねません。四半期に一度でよいので、計画と実績を並べて見返す時間を経営層のスケジュールにあらかじめ組み込んでおくことが、計画倒れを防ぐ最も確実な一歩になります。数字で振り返る習慣が根づけば、中期計画は策定した瞬間に価値を持つのではなく、更新され続けることで価値を持ち続けます。


