現場で起きやすい課題
配車業務がベテラン担当者の頭の中だけで組まれている会社では、その担当者が休むと配車計画が滞ってしまうリスクを抱えています。まず取り組みたいのは、配車の判断基準を言語化することです。どの案件をどのドライバーに割り当てるか、車両の空き状況や積載量をどう考慮しているかといった判断のポイントを整理し、他の担当者でも一定水準の配車ができる状態を目指すことが出発点になります。紙の配車表を使っている場合は、情報が更新されるたびに関係者へどう共有しているかも見直しておくとよいでしょう。
最初に整理すること
判断基準が整理できたら、配車状況をリアルタイムで関係者が確認できる仕組みを検討します。急な配送依頼や交通状況の変化に応じて配車を組み替える場面は多く、変更内容がドライバーや事務担当にすぐ伝わらないと、二重手配や連絡漏れにつながります。デジタルツールを使う場合も、現場のドライバーが操作に慣れるまでは紙との併用期間を設けるなど、移行に無理のない進め方を心がけることが定着の鍵になります。運行実績のデータを蓄積しておけば、繁忙期の傾向やドライバーごとの稼働状況を把握しやすくなります。
光の道具箱で広げる改善
効率化を進める中では、法令で定められた休憩時間や拘束時間の基準を満たした配車になっているかを常に確認する視点も欠かせません。効率だけを優先すると、ドライバーの負担増加や法令面での問題につながりかねないためです。蓄積したデータをもとに、無理のない配車パターンを定期的に見直し、担当者の勘に頼らずとも安定した配車ができる体制を少しずつ築いていくことが、長期的な業務の安定につながります。



