現場で起きやすい課題
経営指標を数字の一覧表のまま共有すると、専門知識がないと変化や傾向を読み取りにくく、現場の関心も薄れがちです。表を配布しても実際に見てもらえず、結局は口頭での説明に頼ってしまうという声もよく聞きます。数字への苦手意識から、経営に関する話し合いそのものを敬遠してしまう社員が出てくることもあります。まずは自社にとって特に重要な指標を数点に絞り、時系列の推移が一目でわかる折れ線グラフや棒グラフに置き換えるところから始めましょう。グラフ化する際は、見せる相手に合わせて粒度を変えることがポイントです。経営層には全体傾向がわかる俯瞰的なグラフを、現場には自分たちの成果が反映された身近な数字のグラフを用意すると、それぞれが自分ごととして受け止めやすくなります。
最初に整理すること
あわせて、毎回同じ形式で自動更新できるようにしておけば、共有の手間もかかりません。掲示場所や共有頻度も工夫すると効果が高まります。グラフによる共有は、元データが整理されていて初めてスムーズに機能します。見た目を整えることだけを目的にせず、現場の行動を後押しする情報かどうかを常に意識して設計することが大切です。色使いにも配慮が必要で、赤や青を使いすぎると本来伝えたい変化が埋もれてしまうことがあります。強調したい部分だけに色を使い、それ以外は落ち着いた配色にとどめると、見る人の目線が自然と重要な数字に向かいます。
光の道具箱で広げる改善
まずは一つの指標だけをグラフ化し、朝礼や掲示板で共有してみて、現場の反応を確かめながら形を整えていくとよいでしょう。数字が視覚的に伝わるようになると、現場から自発的に改善のアイデアが出てくることも珍しくありません。



