現場で起きやすい課題
担当者が月末にまとめて処理しようとして負荷が集中し、結果として確定が遅れるという悪循環に陥っているケースも見られます。数字が確定しないまま次の意思決定を迫られ、勘に頼らざるを得ない場面が増えてしまうこともあります。まずは、どの作業にどれだけ時間がかかっているのかを棚卸しし、締め作業のボトルネックがどこにあるのかを具体的に把握するところから始めましょう。ボトルネックが見えたら、証憑の回収期限を前倒しする、日々の入力をこまめに進めるといった運用ルールを整えます。
最初に整理すること
あわせて、会計ソフトとの連携を強化して手入力を減らせば、月初の作業量そのものを減らすことができます。締め作業の手順を標準化し、担当者が変わっても同じ品質とスピードで進められるようにしておくことも大切です。チェックリスト化しておくと抜け漏れも防げます。月次決算の早期化は、日々の記帳や証憑管理の積み重ねがあって初めて実現します。一気に完璧な早期化を目指すのではなく、まずは数日でも早められるところから着手すると無理なく続けられます。早期化に取り組む際は、経理部門だけでなく、証憑を提出する営業や現場の協力も欠かせません。
光の道具箱で広げる改善
提出期限を守ってもらうためには、締め作業が早まることで会社全体にどんな利点があるのかを共有し、社内全体の理解を得ておくことが実効性を高めます。締め作業のチェックリストを作り、毎月の所要日数を記録しておくだけでも、どこが改善できているかが見えるようになり、早期化の取り組みを続けやすくなります。数字が早く確定する体質は、経理部門だけでなく会社全体の意思決定のスピードを底上げしていきます。



