現場で起きやすい課題
月末の試算表が出るまで会社の調子がよくわからない、という経営者は珍しくありません。月次決算だけに頼っていると、問題に気づいたときには対応が遅れてしまっていることがあります。まず着手したいのは、毎日確認する数字を三つから五つ程度に絞ることです。売上や受注件数、入金予定、在庫の状況など、自社の業種にとって先行指標となる項目を選び、それ以外は月次でよいと割り切ることが出発点になります。あれもこれもと欲張らず、まずは「これさえ見れば今日の調子が分かる」と言い切れる項目に絞り込むことが長続きのコツです。
最初に整理すること
次に工夫したいのは、その数字を毎朝自動で手元に届く仕組みにすることです。会計ソフトやPOS、受発注システムのデータを連携させ、朝一番でスマホやパソコンから確認できる簡単な集計画面を用意しておけば、担当者が手作業で数字を拾い集める時間が要らなくなります。数字の出どころが一箇所にまとまっていると、経営者と現場が同じ数字を見て話せるようになる点も大きな利点です。数字に異常な動きがあった場合だけ通知が届くようにしておくと、毎日すべてを細かく確認する負担も抑えられます。
光の道具箱で広げる改善
この仕組みが定着すると、売上の落ち込みや入金の遅れといった変化に早く気づけるようになり、対応を打つタイミングが早まります。感覚だけに頼った経営判断から、日々の数字に基づく判断へと少しずつ移行できることが、この取り組みの本質的な効果です。まずは自社にとっての先行指標が何かを紙に書き出し、三つに絞り込むところから始めてみてはいかがでしょうか。



