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建設業の原価と利益を工事別に把握する

会社全体の決算では黒字でも、どの工事が利益を生み、どの工事が赤字だったのか把握できていない建設業者は多くあります。
地域密着・企業姿勢3分公開日 2026年7月4日更新日 2026年7月4日
建設業の原価と利益を工事別に把握するのアイキャッチ

執筆・監修

著者
山口 真フレアーズ合同会社 代表社員
監修
フレアーズ合同会社DX支援・ソフトウェア開発チーム

現場で起きやすい課題

建設業は工事ごとに材料費、外注費、人件費、経費が発生しますが、これらを個別の工事に紐づけて管理せず、まとめて処理してしまうと、実際にどの工事が儲かっていたのかがわからなくなります。決算全体では利益が出ていても、実は一部の工事が大きな赤字を出し、他の工事の利益で相殺されているというケースも珍しくありません。この状態が続くと、赤字体質の工事を見抜けないまま同じような案件を請け続けてしまう危険もあります。まずは、直近の工事について材料費や外注費がどの現場のものか区分できているかを確認することが第一歩です。

最初に整理すること

原価管理を整える際は、工事ごとに原価を集計するコード番号を割り振り、請求書や納品書を処理する時点でどの工事の費用かを記録する習慣をつけることが基本になります。人件費についても、複数の現場を掛け持ちする職人の稼働時間を大まかにでも按分できると、より実態に近い工事別の採算が見えてきます。会計ソフトの部門管理やプロジェクト管理機能を使えば、集計の手間を減らすことも可能です。数字の精度を追い求めすぎず、まずは大まかな傾向をつかむことを優先するとよいでしょう。

光の道具箱で広げる改善

工事別の採算が見えるようになると、どの種類の工事や取引先との案件が利益を生みやすいのかが把握でき、次の見積もりの精度向上にもつながります。すべての工事を厳密に管理しようとすると負担が大きくなるため、まずは金額の大きい工事や利益率が気になる工事から始め、徐々に管理の範囲を広げていくのが現実的な進め方です。数字を経営判断に生かす習慣が根づけば、次の受注判断の精度も自然と高まっていきます。

この記事の要点

  • 工事ごとに原価を区分して記録する
  • 人件費も工事別に按分する
  • 金額の大きい工事から管理を始める

この記事のテーマを、自社ではどう進めるか

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