現場で起きやすい課題
最初にやりたいのは、いま抱えている経営課題を紙に書き出すことです。売上が伸び悩む、後継者への引き継ぎが近い、人手が足りず受注を断っている、といった悩みを三つから五つ挙げます。次に、それぞれが日々のどの業務とつながっているかを線で結びます。たとえば受注を断る背景に、見積作成に一件あたり数時間かかっている実態があるなら、課題と業務がひも付きます。ツールから入ると、導入したのに経営課題は動かなかった、という結果に陥りやすい。何を解決すればどの課題に効くのかを先に決めることが、遠回りに見えて確実な一歩です。
最初に整理すること
つながりが見えたら、着手する領域を絞ります。すべてを同時にデジタル化しようとせず、経営への影響が大きく、かつ着手しやすい業務を一つか二つ選びます。判断には、投資に見合う効果が出そうか、現場が使いこなせそうか、という二つの軸を使うと整理しやすくなります。ここで経営者だけで決めず、実際に手を動かす現場担当者に、その作業が本当に負担なのか、変えられそうかを確認しておきます。現場の実感を欠いた計画は、導入後に使われず立ち消えになりがちです。
光の道具箱で広げる改善
優先順位づけでは、投資回収の見込みだけでなく、引き継ぎのしやすさや属人化の解消など、数字に表れにくい価値も加味すると精度が上がります。経営者が描く将来像と方向がそろっているかを都度確かめ、計画は柔軟に調整していきます。まずはツールを調べる前に、自社の経営課題を書き出し、それぞれがどの業務とつながっているかを一枚の紙に整理してみてください。その一枚が、ぶれない設計図の土台になります。



