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損益分岐点を把握して値決めに活かす

値上げを検討したいけれど、どこまでなら利益が確保できるのか判断に迷うという声は、原材料費が上昇する局面で特によく聞かれます。
業務別DX3分公開日 2026年7月4日更新日 2026年7月4日
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執筆・監修

著者
山口 真フレアーズ合同会社 代表社員
監修
フレアーズ合同会社DX支援・ソフトウェア開発チーム

現場で起きやすい課題

損益分岐点は、固定費と変動費、売上高の関係から導き出せる基本的な経営指標ですが、実際に自社の数字として把握できている会社は意外と多くありません。感覚的に値決めをしていると、利益が出ているつもりでも実際には赤字ぎりぎりということも起こり得ます。原材料費や燃料費が上昇する局面では、この見落としが経営を圧迫する要因になりかねません。まずは自社の費用を固定費と変動費に区分し、月々どれだけの売上があれば利益が出るのかを数字として押さえるところから始めましょう。損益分岐点が見えてくると、値決めの判断材料が具体的になります。

最初に整理すること

値上げによって売上が多少減っても利益を確保できる水準はどこか、逆に値下げした場合にどれだけ販売数を増やす必要があるのかを、感覚ではなく数字で検討できるようになります。原価が変動しやすい商品やサービスでは、定期的に見直す運用を組み込んでおくと安心です。仕入価格の変動にもすぐ気づける体制を整えておきましょう。損益分岐点の把握は一度計算して終わりではなく、費用構造の変化に合わせて更新し続けることに意味があります。人件費や光熱費が上がった際にも、損益分岐点をすぐに再計算できる体制を整えておくと、値決めの判断に迷いが少なくなります。

光の道具箱で広げる改善

複数の商品やサービスを扱っている場合は、全社一律の損益分岐点だけでなく、商品ごとの採算ラインも把握しておくと、どの商品から優先的に値上げを検討すべきかという判断がしやすくなります。まずは主力商品一つだけでも固定費と変動費を整理し、実際の損益分岐点を数字で確認してみることから始めてみましょう。数字として把握できれば、値決めの議論が感覚的な水掛け論から、根拠のある建設的な検討へと変わっていきます。

この記事の要点

  • 費用を固定費と変動費に区分する
  • 商品ごとの採算ラインも把握しておく
  • 費用構造の変化に合わせて再計算する

この記事のテーマを、自社ではどう進めるか

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