現場で起きやすい課題
整備に必要な部品がいざという時に見つからず、作業が止まってしまう経験は多くの整備工場に共通しています。棚や倉庫に部品はあるはずなのに、どこに何がいくつあるか特定の担当者しか把握しておらず、探す時間がかかる。急ぎの作業中に部品が見つからず、結局取引先に電話をかけて確認する、といった手間も積み重なりがちです。
最初に整理すること
まず取り組みやすいのは、よく使う部品から品目・置き場所・数量を一覧化することです。すべてを一度に整理しようとせず、動きの多い部品から手をつければ、無理なく在庫の見える化を進められます。次に工夫したいのが、在庫が一定数を下回ったら発注のタイミングが分かるよう、しきい値をあらかじめ決めておくことです。担当者の経験や勘に頼らず、誰が見ても発注時期が判断できる仕組みにしておけば、繁忙期でも部品切れによる作業の遅れを防げます。特に消耗品や汎用部品は使用頻度が高く、切らすと複数の作業に影響が及ぶため、優先的にしきい値を設定しておくと安心です。
光の道具箱で広げる改善
仕入先ごとの発注書式や連絡先もあわせて整理しておくと、発注作業そのものもスムーズになり、急な欠品にも落ち着いて対応できます。こうして在庫の状態と発注の目安が整うと、急な入庫作業に振り回されにくくなり、整備の予定も立てやすくなります。定期的な棚卸しであらためて実数を確認し、しきい値や置き場所を見直していくことで、仕組みは使うほどに実情へ合っていきます。



