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ツール定着の進捗を測る

「浸透してきた」という体感と実態はしばしばずれます。一部の部署しか使っていないこともあり、まず測れる指標を決めておくことが判断の土台になります。
DX人材育成・研修3分公開日 2026年7月4日更新日 2026年7月4日
ツール定着の進捗を測るのアイキャッチ

執筆・監修

著者
山口 真フレアーズ合同会社 代表社員
監修
フレアーズ合同会社DX支援・ソフトウェア開発チーム

現場で起きやすい課題

指標は追いやすいものから選びます。基本は、対象者に対する「実際に使った人の割合(利用率)」です。多くのツールは管理画面から月間ログイン者数やアクティブ利用者数を確認でき、これを対象人数で割れば算出できます。加えて、業務に直結する数値、例えば申請ツールなら電子申請の件数、共有ツールなら投稿・閲覧数など、一つ二つを合わせて見ると、ログインだけで実務に使われていない状態を見抜けます。測る単位は「全社」だけでなく「部署ごと」に分けるのが肝心で、平均値の裏に隠れた偏りが見えるようになります。指標は完璧でなくてよく、まず取れる数字から始めます。

最初に整理すること

目標値は最初から高く置きません。目安として、導入から一〜二か月は利用率五割前後、三か月で七割超、といった段階的な水準を仮に置き、月次で振り返ります。数字だけを追って一喜一憂するのではなく、伸びていない部署があれば、その部署の担当者に「どこで手が止まるか」を個別に聞き取り、操作の難しさ・業務との噛み合わなさ・そもそも周知不足のどれが原因かを切り分けます。利用率が高くても、旧来のやり方と二重運用になっているなら定着とは言えないため、業務が実際にどう変わったかを合わせて確認する視点を持ちます。

光の道具箱で広げる改善

測定を習慣にする鍵は、月に一度、同じ様式で数字を並べて前月と比べる場を設けることです。表計算に「月・部署・利用率・関連業務量・気づき」を残すだけで、数字が積み上がり、問題の兆候を早い段階で捉えられます。利用率の高さ自体を目的化せず、業務改善につながっているかを判断の軸に置くと、追う数字が形だけにならずに済みます。成果が数字で示せれば、次の取り組みへの社内の理解も得やすくなります。まずは自社で、対象人数と直近の利用者数を一つのツールで拾い、利用率を部署ごとに出してみると、どこから手を打つべきかが具体的に見えてきます。

この記事の要点

  • 利用率と業務直結の数値を部署別に見る
  • 段階的な目標値を仮置きして月次で振り返る
  • 伸びない部署は原因を切り分けて聞き取る

この記事のテーマを、自社ではどう進めるか

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