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中小企業のDXの伴走事例に学ぶ

DXという言葉は聞くものの、何から始めればよいか迷う方は多いはずです。業種や状況を具体化した進み方の例から、うまくいく場合とつまずく場合の分かれ目を読み解きます。
地域密着・企業姿勢3分公開日 2026年7月4日更新日 2026年7月4日
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執筆・監修

著者
山口 真フレアーズ合同会社 代表社員
監修
フレアーズ合同会社DX支援・ソフトウェア開発チーム

現場で起きやすい課題

たとえば従業員十数名の建設業で、現場からの日報や写真が紙とメールで散在し、経理が転記に月二十時間ほど費やしていたとします。この会社は、まず全業務ではなく日報の集約だけに絞り、既存の表計算とスマホ入力で置き換えました。転記は数時間に減り、担当者が扱えるやり方だったため一か月で定着。効果が目に見えたことで、次は見積作成へと自然に対象が広がりました。共通するのは、現状の棚卸しで手作業や部署間の重複を洗い出し、効果が見えやすく取り組みやすい一点から始めている点です。

最初に整理すること

小売業の例では、複数店舗の在庫確認を電話で行っていた手間を、共有の在庫表に一本化することから着手したケースがあります。ここでも一度に全業務を変えず、担当者が変化についていける速度で段階を踏んだことが定着につながりました。反対に、つまずいた例には共通点があります。ある製造業では最初から全社一斉に新システムへ切り替えようとし、現場が操作を覚えきれず、結局もとの手作業に戻ってしまいました。範囲を欲張りすぎ、初期の成功体験を設計しなかったことが分かれ目になっています。

光の道具箱で広げる改善

これらの例から読み取れる要点は三つです。現状を棚卸しして着手点を一つに絞る、担当者が扱える速度で段階を踏む、小さな成功体験を先に設計する。取り組みの中で見えた課題は都度社内で共有し、次の施策に反映していきます。学ぶ相手は同業種に限りません。棚卸しの仕方や優先順位の決め方は、異業種の進め方からも応用できます。まずは自社の業務を一覧にし、手作業で時間がかかっている工程を一つ選ぶ。焦らず段階を踏むことが、結局は定着への最短ルートです。

この記事の要点

  • 棚卸しで着手点を一つに絞って始める
  • 担当者が扱える速度で段階を踏む
  • 全社一斉より小さな成功体験を先に設計する

この記事のテーマを、自社ではどう進めるか

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