現場で起きやすい課題
採用でいう「ファン」とは、今すぐ応募はしないものの会社に良い印象を持ち、機会があれば応募したい、知人に勧めたいと思ってくれる人のことです。中小企業は募集の時期が限られ、そのたびに一から候補者を探すと負担が大きくなります。一度接点を持った人との関係を細く長く保つ発想に切り替えると、次の募集で声をかけられる相手が手元に残ります。まず取り組みたいのは、会社説明会やインターン、過去に応募して縁がなかった人など、これまでに接点を持った人の連絡先と、いつどんなやり取りをしたかを一覧にして残しておくことです。
最初に整理すること
次に、その人たちと薄くても継続的な接点を保つ仕組みを作ります。年に数回、社内の様子や新しい取り組みを短くまとめて届けたり、SNSで日々の仕事の一場面を発信したりすると、忘れられずに済みます。ここで大切なのは、募集のときだけ連絡する姿勢を避けることです。ふだんから素の職場の様子を伝えておくからこそ、いざ募集したときに応募のハードルが下がります。すでに働いている社員に会社を気持ちよく語ってもらえる環境を整えることも、社員自身が最も身近なファンとなり、知人への紹介という形で新たな候補者を連れてくる土台になります。過去に退職した人との良好な関係も、再応募や紹介の入り口になり得ます。
光の道具箱で広げる改善
関係づくりは短期で成果が出るものではなく、地道な接点の積み重ねが半年後、一年後の応募として実を結びます。効果を見るときは、応募者にどこで会社を知ったかを尋ね、紹介や過去の接点からの応募がどれくらいあるかを記録しておくと、続ける価値が判断しやすくなります。まずは過去に接点を持った人の連絡先を一覧にし、年に何回どんな形で近況を届けるかを決めるところから始めると、募集のたびに探し直す状態から抜け出せます。



