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Diary

一人を中心に仕事を回す感覚を取り戻す

2026年9月15日4分山口真フレアーズ合同会社 代表社員
朝のオフィスで一人がノートとパソコンに向かい仕事を整理している様子

5月末に一人、7月末にもう一人。続けて従業員が退職し、8月から9月の頭にかけては、てんてこ舞いの日々が続いていた。引き継ぎや目の前の対応に追われ、何から手をつければ良いのか分からなくなる瞬間もあった。ようやく今、その多忙な状況が少しずつ落ち着きつつある。

仕事の流れが見えるようになってきて、ああ、そうかと思った。自分を中心に作業を回していく感覚は、以前にも経験していたはずなのに、しばらく組織で仕事をしていると忘れてしまうものだ。誰がどこまで進めているかを待つのではなく、自分で優先順位を決め、今日やることを決め、終わったものから次へ進む。その感覚が、少しずつ戻ってきている。

従業員の退職は、直後にはとても強い衝撃になる。引き受ける仕事が増え、予定していた計画も見直さなければならない。まるで劇薬のような出来事だと思う。ただ、どれだけしんどくても、その状況に人は少しずつ慣れていく。慣れるというより、今いる人数で続けるためのやり方を覚えていくのだと思う。

昨年末から続けてきた製品開発も、いったん仕切り直しにした。やりたいことを止めるのは残念だが、今は目の前の依頼された仕事に集中する時期だと判断した。約束した仕事をきちんと進め、状況を整理し、次の予定を無理なく組み立てる。その基本に戻ることで、ようやく自分一人を中心に仕事を回せるようになってきた。

今回の経験を通して、誰かに仕事を依頼することの重さも、あらためて感じた。依頼するなら、最後まで依頼しなければならない。途中で難しくなったからといって、相手に任せた仕事をこちらの都合で手放してしまうのであれば、最初から関わるべきではない。お願いする側にも、最後まで支える責任がある。

人に頼ることが悪いわけではない。むしろ、一人ではできないことを進めるには、信頼して任せることが必要だ。ただし、任せることと放り出すことは違う。目的や期限を共有し、途中で確認し、困ったときに一緒に考える。最後まで関わる覚悟があってこそ、依頼という形が成り立つのだと思う。

今は、背伸びをして以前の形へ戻そうとは考えていない。まずは自分を中心に、目の前の仕事を一つずつ終わらせる。余裕が戻ったら、製品開発を含めて次の取り組みを考える。人の出入りで計画が変わることを前提に、続けられる仕事の量と進め方を見極めていきたい。

大変な数カ月だったが、仕事の回し方を見直す機会にもなった。誰がいても、誰がいなくても、約束したことを最後まで進められる仕組みを作る。そのために必要なことを、自分の手で少しずつ整えていこう。