投稿日:2019年7月22日
マンガでわかるキャッチコピー力の基本 を読んで
ここ最近はウェブ制作のディレクションを取ることが増えてきたのと、お客様と一緒に原稿の作成をすることが増えてきたので、キャッチコピーの基本について学ぼうと考えてこの書籍を購入して読んでみました。簡単にレビューしてみたいと思います。
マンガでわかるキャッチコピー力の基本 を読んで
マンガでわかるキャッチコピー力のエッセンス
自分との関係性をわかり易く訴求する
第1章の内容としては自分との関係性をわかり易く訴求しましょうということが書いてありました。その具体的な手法としては以下の3点があります。
- ターゲットを絞る
- 相手の立場に立つ
- ニュース性を持たせる
ターゲットを絞る
ターゲットを絞るとはマーケティングにおいて平たくよく言われることではありますが、ターゲットを絞ることによって、より自分事としてとらえやすくなるという効果があります。実際には年齢や性別などユーザー属性によって絞り込みを行い、自分に呼び掛けているかのようなキャッチコピーを考えましょう。
相手の立場に立つ
ターゲット層が絞れたら、そのターゲット層の方々が考えていることをそのまま言語化してみましょう。例えば中小企業の経営者であれば「やる気に満ち溢れる若手を採用したいなぁ…」などです。これを専門用語でインサイトと呼びます。このインサイトに対する提案をキャッチコピーに盛り込むと効果的です。
ニュース性を持たせる
こちらについては、人は基本的には新しいものに興味があるという人の好奇心をくすぐるような提案ができると効果的ということを謳っています。具体的には更に以下の項目に細分化されます。
- 「初」や「新」など、新しいものを想起させるキーワードを盛り込む
- 日時や曜日など時間を表すキーワードを盛り込む
- 「ついに」「とうとう」など期待感を煽るキーワードを盛り込む
- 「話題」「○○で紹介された」など、話題性を強調する
- 「発表」「速報」など、プレスリリース感を強調する
- 「期間限定」「今だけ」など、期間限定フレーズを盛り込む
キャッチコピーの型
「言い切り」で協調する
言い切ることによって強調効果があります。イメージ戦略によっては柔らかく表現することも時には効果的な場合もありますが、基本戦略としては「言い切り」の形式で言葉の意味を強調し、訴求力を高めましょう。言い切りの基本的な型としては以下の形式がります。
- 短く言い切ってインパクトを単純明快に表現する
- 予言して言い切ることで未来を予測させる
- 脅して言い切ることで未来を予測させる
- 宣言していいきる形で主張する
自分事として「考えさせる」
人は問いかけに対して何かしらの答えを探そうとする生き物です。問いかけからかが得させることによって、意識の中に強く印象が強く残るような訴求が行えるキャッチコピーが考えられると素晴らしいですね。
- 問いかけて考えさせる
- 親身になって考えさせることで近親者からの言葉を錯覚させる
- 二者択一のダブルバインドを仕掛ける
- 「なぜ?」と考えさせ、好奇心をくすぐる
- 限定性を訴求して希少性に訴えかける
キャッチコピーの表現の技術
キャッチコピーに利用できる表現技法として次のような手法があります。組み合わせ利用することによって、面白さをプラスできたり印象に強く残るようになります。
- 対句法
- 3つ重ねる
- ダジャレ
- 本歌取り
- 対義結合
- 比喩表現
- 造語
各手法の詳細については別途調べてみてください。これまでテレビCMなどやポスターなどで大々的に広告に活用されてきたキャッチコピーの数々が上記手法の基本に基づいて考案されていることがよくわかります。
まとめ
最後の章として自己PRについて書かれた内容もありましたが、ウェブ制作から少し遠いと思ったので、こちらについては一旦割愛しました。
基本的なキャッチコピー考案の手法について学んでみましたがいかがでしたでしょうか? 世の中の広告はこれらの手法を組み合わせて印象に強く残るように、また行動を喚起するような言葉になっているケースがほとんどです。人間受け取り方は人によって様々という側面はあるかもしれませんが、基本的な人の言葉の受け取り方について学んでみるのもウェブサイト制作や広告デザインの仕事を行う上では効果的かもしれません。
今回はキャッチコピーに限定した非常に狭い領域を深耕する部分のエッセンスをマンガで解説している導入書を読みましたが、次はセールスコピーライティングの基本の全体を俯瞰できるような書籍を学んでみたいと思います。
本書はマンガで表現されていて、非常に読みやすい書籍なのでウェブサイト制作や広告デザインの初心者の方にもおすすめです。ぜひ手に取っていただければと思います。
マンガでわかるキャッチコピー力の基本 を読んで