投稿日:2019年6月24日
子どもの成長の5要素/未来で活躍できる子どもを育てる
先週の週末には朝一で喫茶店の「らんぷ」に家族全員でモーニングを久しぶりにした後に、そのまま四日市の霞にある「ゆめクジラ」という巨大な遊具がある公園まで遊びにって来たのですが、遊具の一番天辺から出発する巨大滑り台を3回ほど滑ったらなんとお尻の皮が破けて非常にヒリヒリする状況になって帰ってきました。大人になって運動不足になった結果、体重も増えると、予期せぬ身体トラブルが発生するのだなぁと反省しております。しかしまぁ、椅子に座るだけで非常に痛い。とりあえずオロナインを塗って一睡したら多少は良くなりましたが酷い状況です。
ゆめクジラで子供の写真を撮ったり色々している間に思いついたことがあるので書いてみたいと思います。
子どもの成長の5要素
喫茶店「らんぷ」で嫁さんに「5歳の息子の習い事を何にする?」みたいな話をしていたのですが、娘は保育園の年中の時からエレクトーン、ダンスの2つを習いだしましたし、小学校に上がってからはその2つに加えて、公文式の算数とお習字を追加して合計4つの習い事を毎週こなしています。
現状年中の息子は何も習い事を行っていません。少し前には三浜文化会館で行われている「忍者ナイン」という運動における基本動作が学べる各種スポーツの導入みたいな習い事の見学に行ってきたのですが、いまいちピンときませんでした。何を学ばせるべきかとか、どういう風に育てればいいのかってことをある程度定量的に分析して考えてみると次の軸に分解できるのではないかとふと思いつきました。
熱意/意欲:Enthusiasm and Motivation
身体/物理:Body and Physical
思考/創造:Thinking and Creation
表現/集中:Expression and Concentration
言語/コミュニケーション:Language and Communication
上記5分類は個別の習い事で1つだけ学べるとは限りません。一つの習い事で複数の軸の学びが得られる場合もあると考えています。
私の娘はエレクトーンを習っていますが、上記の軸に沿って考えてみると「音楽」の教育的効果の高さが再認識できました。
「音楽」を構成する教育的要素を考えてみる
息子に「お姉ちゃんと一緒にエレクトーンの先生に習いに行くか?」って聞いてみても行かないと言うし、それならそれで「お母さんにエレクトーンを教えてもらうか?」って聞いたら何とか頷きました。音楽の習い事を習っても何の役にも立たないんじゃないの?とか言われそうですが、私はそうは思いません。音楽の技術自体は将来の仕事によっては直接的な成果にはつながらない場合もあるかもしれませんが、子供の発育上は音楽活動には3つのメリットがあると考えています。
日々の練習の積み重ねによる忍耐力を醸成し、演奏自体には体力も試される
音楽はメンタルとフィジカルの両方の能力が高くないとバランスの取れた高品質な演奏を行うことはできません。例えば声楽を例に挙げてみると、呼吸や発声といった各要素が絶妙に絡み合って演奏技術を構成しています。当然ながら寝起きでは絶対に良い演奏はできませんし、全身の筋肉の使い方などを意識して音楽の各領域の演奏技術ならではの体の使い方をマスターする必要があるでしょう。
すなわち、身体と物理につながる部分があるということです。音楽を学ぶことによって確実に子供の身体能力は伸びていきますし、それと合わせてメンタル面での成長も期待できると言えると考えています。
音楽の演奏を通して育まれるクリエイティブな発想
音楽のスキルが上がってくると楽譜から様々な表現を読み取る力が必要になります。これは作曲者の意図を理解する能力が必要になるということです。クラシック音楽の世界においては、今という時代を生きていない過去に生きた作曲者の演奏曲目を学び、演奏テクニックを駆使して作曲者の意図を再現する必要があります。そこには想像力が必要不可欠です。また、作曲家の意図を理解し再現できるレベルまで達すれば、今度は自分自身の気持ちや表現力をそこに上乗せしていくことによってオンリーワンの演奏に繋げていくことができ、そのレベルに達すれば周囲を感動に巻き込むことができるでしょう。
また、エレクトーンは高レベルに達すると自分で曲をアレンジしたり、自分で耳コピーを行って楽譜を起こしたり、また作曲したりしながら独自の音楽を組み立てる学びへとつながっていきます。作曲の細かい手法はいろいろあると思いますが、エレクトーンなどの電子楽器をベースにした演奏を通して作曲/編曲を学ぶことによって創造力を育むことにつながっていくでしょう。音楽を作るスキルを身につければ、企業活動など仕事においても応用できることは間違いありません。他の方が所持していない作曲能力を用いることで事業活動にクリエイティブな幅が生まれるはずです。
すなわち、思考と創造につながる部分があると言えると思います。音楽は肉体と精神面での成長が期待できると上記に書きましたが、常時考え続け表現することに繋げていく考え方の部分も同時に学ぶことができると考えています。
演奏を通して表現することを学び、演奏会本番における本番力も試される
音楽は誰かに聞いていただくことによって、その空間を共有することに価値が生まれます。音楽を聴いてだくということは言語コミュニケーションではないものの音楽によるコミュニケーションを行っているとも考えることができるでしょう。音楽という言語を超えた表現によって演奏を聴いていただける方々に気持ちを伝播させていくスキルを身につければ言語表現にも通ずるところがありますし、意識と表現の隙間を埋めていくことができ、表現力が高まっていきます。
また、本番の演奏会を通して本番力を養うことも可能です。本番での演奏経験を積み重ねることによって、ここ一番で力を発揮する経験を重ねることができ、将来におけるここ一番の瞬発力を育むことにつながると信じています。表現と集中につながる部分があると言えるでしょう。
三重県四日市市日永のピアノ・エレクトーン・声楽教室「やまぐち音楽教室」
私も妻も名古屋芸術大学の音楽科を卒業しておりますので、音楽に関する経験の面では多少の強みになる部分は大きいと考えております。地域の子供たちや音楽を愛する方々に向けて一緒に音楽を学ぶ時間を共有させていただいておりますので興味があれば以下のページもチェックしてみてくださいね。妻の運営するピアノ・エレクトーン教室の紹介しかありませんが、私自身も合唱団の指導をさせていただいたり、声楽の指導経験があるのでそちらも興味あればお問い合わせいただけると幸いです。
https://flares.jp/music/
「ダンス」を構成する教育的要素を考えてみる
体を動かして体力を育みながら心身共にリフレッシュ
ダンスはスポーツです。体を動かしますので体力を育むことにつながっていくと考えています。音楽程は詳しくは語れないのですが、リズムにのって体を動かすことによってリフレッシュできる部分も大きいと思いますし、心身共に健やかな状態を保つために効果があると考えています。身体と物理の面での効果です。
創作ダンスによって想像力を育める
ダンスもレベルが上がってくると自分自身で振り付けを行う活動につながっていくと思いますので非常にクリエイティブな側面を持っていると考えられます。自分自身で音楽と一体化した身体表現を考えることによってお客様にお伝えする内容を考える力を養うことができます。すなわち思考と創造の面での成長も期待できると考えております。
踊ることを通して表現し、本番を通して本番力が高められる
この点は音楽と同様ですね。踊ることは言語ではないコミュニケーションそのものです。踊ることを通してお客様に何かの感情を抱かせることができるかどうかがダンスというコミュニケーションそのものの価値ではないかと感じています。また本番を通して本番力の醸成にも役立つこと間違いありません。ここ一番の強さを育むことにつながると考えています。表現と集中の面における成長です。
公文式やプログラミングスクールにおける教育的効果を考えてみる
公文式やプログラミングスクールにおける教育的効果を考えてみると、「表現力と集中」の項目を育むことにはあまりつながらないように思いますが、特別に効果があると考えられる領域は「思考と創造」です。算数にしてもプログラミングにしても思考活動そのものなので、これらに取り組むことによって直接的な効果が期待できると言えそうです。
また、公文式における算数のプリントを積み重ねることを考えると継続的な努力による忍耐力が試されるので「身体と物理」における精神的な強さを育むことにはつながる気がします。これはプログラミングスクールにおいても同様ですね。集中力を維持させるための体力・精神力を育むことができます。
言語教育/これからは英語と中国語の時代ではないか
英語と中国語をやったほうが良いという感覚はなくなりませんし、外国語ができれば仕事の幅が一気に広がる可能性は目の前に控えていますので確実に押さえておきたいとは思いますが、考えるべきポイントは2つほどあると考えています。
- リアルタイム翻訳ツールの進化
- 言語の前に言語以外の能力を高める必要があるのではないか
リアルタイム翻訳ツールの進化
最近ではGoogle翻訳なども進化してきていますし、音声入力したものがリアルタイムに多言語に翻訳できる翻訳機みたいなものも開発されています。今後更に技術が進歩すると他言語の能力がなくても日本語でしゃべったことが他の言語にリアルタイムに翻訳されたり、他の言語を日本語にリアルタイムに翻訳して聞き取ることができるツールが開発されるのではないかと考えています。
ただし、エンジニアとして仕事をする上では英語の文書が読めたほうが情報の取得が容易になるので、仕事上のわずらわしさは幾分軽減できることを考えると最終的には英語や中国語などの他の言語もできたことに越したことはないとは思いますけどね。
言語の前に言語以外の能力を高める必要があるのではないか
言語能力だけでできることは翻訳や通訳の仕事だけですが、その他の能力を生かして言語能力と掛け合わせることによってはじめてグローバルに仕事ができる状況になるとは思います。翻訳技術の向上を考慮すると言語能力の重要性はより減っていくと考えることができるためもしかすると日本語だけしかできなくても最終的には困らない時代が来るのではないかと少しばかり考えていたりもしますが、実際はどうかなるかは想像もつきません。
まとめ
現状における私なりの習い事の最適なセットをまとめてみると以下の組み合わせで取り組むことができればバランスの良い子どもの成長が期待できるのではないかと感じています。
- 音楽(ピアノ/エレクトーン/声楽/ギター/ベース/キーボード/ドラムなど)
- ダンス(ストリート/モダン/ヒップホップなど)
- 公文式(算数)
求めている効果は以下のようなところです。
- 音楽はエレクトーンを習うことによって将来的な作曲にもつなげていきます。
- ダンスは体づくりも兼ねていますが、クリエイティブな要素も少なからず含んでいます。
- 音楽とダンスによって本番力の醸成も行っていきます。
- 公文式で算数を習うことで遅れると取り返しが付きにくい算数を確実に理解させます。
上記には英語が含まれていませんが、英語を習わせていない理由は上記にも書いた通り翻訳技術の進歩に期待したいからです。もしも英語が本気できるようにならないといけないと感じることがあれば家族全員で英語圏の外国に3年ほど住み込むのが良いかと思いますが、実際に実行に移すことはないでしょうね。結局日本の三重県が好きで生まれてから長い時間過ごしてきた場所なので、この先も基本的には三重を拠点に活動を続けていきたいと思っているし、三重をよりよくするための活動に時間を割いた方が自分にとっては有意義だと感じているからです。とは言え、外部の有意義な情報を遮断するようではいけないので、それらを取り入れつつ地元三重で生かすということをやっていきたいですね。
プログラミングなど情報についての教育については、娘が中学生になる5年後までにその受け皿となる組織を作りたいところですし、これは本気で実現の計画を立てないといけないと考えています。小学生の時にはプログラミングのスクールに通わせてスキルを先行して学ばせることも考えてはいますが、どちらかと言えばゲームなどのデジタルプロダクトの触れることを通してデジタルアレルギーの無い状況を作ってあげることが重要かなと感じています。中学高校とスポーツも何かやったほうがいいと考えているし、それを平行して開発制作にも片足を突っ込んでいるような状況が作れるとベターかなぁと考えています。
いずれにしても、将来の夢が明確になってエンジンがかからなければ何をやっても身が入らないので無駄です。熱意と意欲については何かに取り組むのが「好き」という感情からスタートして、最終的には自分の将来につながっていく状況をいかにして理解するかだと思いますので、そのためのメンタリングを継続的に行っていくのは親の役目だと思います。これからの時代は仕事をお金を稼ぐためだけの時間として割り切って働けるようなモチベーションで通用するとは思えないので、自分の使命に目覚めてモチベーション高く取り組める状況を目指す必要があると感じています。
まぁ、とはいっても、自分一人でできる範囲は非常に限られているとは思いますが、その限られた範囲でどこまで拡大できるかがこれからの腕の見せ所ですね。「こんな習い事があるよ」とか「この習い事がオススメだよ」とかそういった情報があるようであればシェアしていただけると非常に嬉しいです。子どもの成長を最大限サポートできるように親としての役割を全うできるようにお互いに頑張りましょう。