調査・研究レポートReport

投稿日:2019年6月20日

Cloud OnBoard – 名古屋  6月18日(火) スペシャルバージョンに参加して

ふり返り記事を書くのが少し遅くなってしまいましたが、18日には Google Cloud Platform の トレーニングイベントである「Cloud OnBoard – 名古屋」に参加してきました。前回同様に会場は今回も名古屋コンベンションホール。ここは何度来ても快適ですね。

早速振り返りの内容を書いていきたいと思います。

BigData 講座

午前中のセッションは初心者向け講習と同時開催のもう片方はビッグデータ講座で、講師は GoogleCloud カスタマーエンジニアの磯部俊行さんでした。

セッションの内容としては、ビッグデータとは何ぞやというところに始まり、ビッグデータを利活用する上で必要になる Google Cloud 上の各サービスの説明からの、実際にハンズオンでのデモまでご説明いただきました。

Big Data 活用の基本的な流れ

基本的な流れとしては、社内のデータをまずは Cloud  Storage にアップロードするところから始まり、データを蓄積するのが第一に必要です。蓄積が必要なデータの量は分析するものによってまちまちだとは思いますが、単純に考えて年商100億円くらいからが Big Data を活用に値するかどうかのボーダーラインだと感じましたね。

サンプルの数が少なければ分析できないし、機械学習なども不可能だと思われますから、雲の上の世界の話だなぁと感じながらセッションを聞いていました。実際に活かせる機会は自分の前にはそうすぐには現れないと思いますが、ウェブ集客が成功した暁には一度利用してみたいものですね。

今回のセッションの結果として、私がビッグデータを活用するとすれば、以下のような構成を組むと思います。

  1. Cloud Storage または Cloud Pub/Sub
  2. Cloud Data flow
  3. Big Query
  4. Data Potal

Big Data の活用事例

実践的なデモとしてご紹介いただいたのがニューヨークのタクシーの乗客数をリアルタイムに分析して地図上にプロットするといったことをされていました。Big Data を解析して法則性を見出したとして、それらをわかり易く可視化することも重要なので、地図上にプロットしたりといったことが簡単にできるのが素晴らしいと感じましたね。

Big Query のクエリ条件を変えてあげるとプロットのされ方に変化をつけることができるので必要に応じて柔軟な分析が可能だと思いました。

アーキテクトデザイン講座

午後のアーキテクトデザイン講座は2名のエバンジェリストによる講演でした。

アーキテクチャ原則とGCPにおける構築方法

1人目は Google Cloud カスタマーエンジニアの福田潔さんによるセッションでした。内容は以下の通りです。

  • アーキテクチャ原則
  • コンピュートの選択肢
  • データストアの選択肢
  • Webアプリケーションのパターン
  • 連携のパターン

アーキテクチャ原則やWebアプリケーションのパターン、連携のパターンは参考になるベストプラクティスや他社の事例などを交えて実際にどのようなアーキテクチャで設計を行っていくのかということについて学ぶことが出来ました。

例えば、英語の文字が書かれた画像をOCRで文字起こしを行い、起こした英語の文字列を日本語に翻訳し、ストレージに保存するといった一連の処理を組むことができるのですが、実現の仕方として Pub/Sub を活用して マネージドサービスを利用する Cloud Function を連携させる方法などをご説明いただきました。

コンピュートとデータストアについてはGCPにおけるそれら各領域のプロダクトの説明を交えつつ、実際に事例をもとにどのようなアーキテクチャが組めて、どのようなメリット・デメリットがあるかといった目線から解説いただきました。

午前の Big Data の講座はイメージがわきづらかったのもあって、午後の講座は楽しくお話をお聞きすることが出来ましたね。

セキュリティのベストプラクティス

午後のセッションの3時間のうち最後の1時間の枠では、2人目はエバンジェリストである金子亨さんによるセキュリティに関するお話でした。

セキュリティのお話は非常に興味深く、どのような認証の仕組みを組むことができるかといった具体的なことから、企業担当者をどうやって説得するかみたいな話まで含めて楽しくお伺いすることができました。

このセキュリティのセッションを聞いていた感じたことは、どうにもこうにもハイレベル過ぎるのでITが得意ではない中小企業の方に説明するのは非常に難しいと思いましたね。今回お話を伺えた内容をどうやってかみ砕いて中小企業向けのプロダクトに落とし込んでいくかが私の中でのクラウド活用における1番の課題ではないでしょうか。その道筋をわかり易く説明できる準備があれば三重県内のお客様に自信を持ってオススメできるソリューションになり得るとは感じています。

Cloud OnBoard – Nagoya の待遇

全開に続き1人1本ボールペンを漏れなくゲットできました。何気に嬉しいですね。

お弁当が無料支給されました。しかも豪華。

お昼何食べようかなぁって考えていたのですが、どうやら Google さんが全参加者分のお弁当をご準備いただいていたようです。さすが Google 太っ腹ですね。

コーヒーとお菓子ももちろん無料

食後のコーヒーはとホールに出てみるとコーヒーサーバーが準備されていて自由にいただくことができる状態になっていました。バームクーヘンなどの大量の焼き菓子も準備されていて自由にいただける環境が整っていました。やはり太っ腹ですね。

帰り際に手渡されたノベルティは「折り畳み傘」

全開はバッグだったのですが、今回は折り畳み傘でした。ありがたく使わせていただきます。

まとめ

今回も前回に続き GCP(Google Cloud  Platform)に関する学習情報も無料で受講できたし、ボールペンやノベルティ、お菓子とコーヒー、お弁当などとにかくいろいろなものが無料で提供される勉強会イベントとなっていました。相変わらず Google という企業の大きさに圧倒されますね。

裏返してみると先行者として市場シェアの半数以上を獲得している AWS を何とか追いかけたいところなのだと思いますが、思いのほか追いつくことが出来ずに困っているような印象を受けます。かなり必死なのではないかと感じますね。

ただ、前回の AWSomeday に参加してみてわかったのですが、AWS にはプロダクトの強みがあまりないというか特徴が少ないですね。Google の方が高い技術力を根拠とした面白いプロダクトが多いように感じます。コミュニティにしてもウェブに落ちている学習情報の量にしても全てにおいてAWSが勝っている状況かとは思いますが、個人的にはGCPの方が好みなので、どこかで時間を取ってGCPの資格取得に精を出せる日が来るように日々の仕事を頑張ろうと思います。

大手企業向けのソリューションを意識しがちですが、私が普段関わっているお客様は小規模企業や個人事業主の方などがほとんどです。それらお客様のためになるようなソリューションを自分一人ではなく、クラウドやサーバーなどのインフラ関連が得意な仕事仲間と共に考えていきたいと考えていますので、これからも地道に一歩ずつ積み重ねていこうと思います。

直近で参加したIT系の勉強会はこちらです。よかったら読んでみてくださいね。

https://flares.jp/digimag/as-a-result-of-working-on-blog-writing-content-seo-effect-verification-by-blog-writing-for-the-20th-ise-it-exchange-meeting/

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