投稿日:2019年6月12日
子供向けプログラミング学習サイト「QUREO(キュレオ)」を娘にやらせてみた
今日はサイバーエージェント系列の子供向けプログラミング学習サイト「QUREO(キュレオ)」を娘に少しだけやらせてみたのでレビューを書いてみたいと思います。
QUREO(キュレオ)
娘にやらせてみた
いきなり車に何かがぶつかってきてゲームオーバーになってBGMが爆音で流れて爆笑していました。
が、思いのほか難しいようで全然前に進んでいきません。
課題があって、課題と同じものを作るという流れや枠組みが娘の頭の中に出来上がっていないので、何をしたらよいのかが全く呑み込めない様子でした。
感想
オープニングの動画など、よく作りこんであるし、よくこんな世界感を作れるなぁすごいなぁと思う反面、オープニングのマンガ風のアニメーションの動きが早すぎて読めないとか、全部が全部フルボイスじゃなくて世界観に入り込んでいくまでの間の敷居が少しだけあるかなぁと感じましたね。
以下はオープニングのアニメーション動画
実際にコーディングを進めていくフェーズに入ると、エディターの画面については、右上に表示される「すすむ」ボタンが認識できなかったり、次にアクションするべきボタンの場所があちらこちらに分散していて慣れるまでは多少の負荷があるような気がしましたね。注意をひく演出が少し地味かなぁと感じたりしましたので。ゲーム慣れしている自分にとっては何のことはないのですが、チュートリアルが多少不親切な感じは受けました。もっとプロセスを細かく分解できるのではないかと。
小学校2年生にはまだ少し早かったようですが、個人的にはもう少し定期的に少しずつプレイを続けさせようと思っています。大前提としてキーボードがきちん使えて日本語がローマ字で打てる必要があるのでプログラミングに入っていく前段階に準備すべきことは多いように思いますね。隣の画面にローマ字表を表示させて見せながらコーディングをさせていました。
小学校ローマ字表より引用( https://happylilac.net/roman-hyo2.pdf )
なので、プログラミングの勉強をさせる前にまずは、キーボードでブラインドタッチができるようにタイピングのゲームをプレイさせることであるとか、日々様々な家庭用ゲームをプレイすることによって、それぞれのゲームが持つUIに慣れ親しむということなど、他にやるべきことが多いような気がしました。
マインクラフトのすゝめ
現状でデジタル技術を利用して何かを「作る」ということに関する導入としては「マインクラフト」がベターではないかと個人的には思います。マインクラフトはPCゲームでもありますが、ニンテンドーSwitch版など家庭用ゲーム機にも移植されているので一度体験してみてください。建築の要素が強く、ゲーム内で何か形あるものを簡単に作る体験ができます。素材や建築など色々と勉強になることが多いので導入としてはもってこいですね。例えば加工のしやすさと堅さについて、木>石>鉄>金>ダイヤ>黒曜石といった関係性を学ぶことができます。
マインクラフト
https://www.minecraft.net/ja-jp/
うちの娘もマインクラフトで様々な建造物を作っていましたが、実際のプレイと合わせてタブレット端末を利用した「YouTubeでの情報収集」の方法を覚えさせると、自分で音声検索しながら関連動画をたどって攻略動画やクラフトのレシピを調べるという術を身につけますね。「ググる」という現代における重要な調査手法の基礎が学べます。
まとめ
ゲームが好きになれば、その好きなゲームがどうやって作られているのかとか、ゲームデザイナーになりたいといった想いが生まれると思うので、その気持ちがあれば後は何とでもなるのではないかなぁと思います。自分自身がプログラマーになる決意をしたきっかけが「ゲームが作りたい」という気持ちだったので、おそらくこれは他の方にも当てはまる可能性は高いと思っています。
今回QUREO(キュレオ)を娘とやってみた感想としてはそんなところです。プログラミング云々の前に、もっと敷居が低い部分でデジタルゲームに慣れ親しみつつ、それらゲームの各レベルをクリアするといった小さな課題解決の経験がないと、自分で処理のプロセスを組み立てていくことに関する想像力を発揮することもままならないので、プログラミング教育の入り口にまず立つことが難しいのだろうなぁと。
それ以外にもゲーム会社がこだわりを持って製品としてリリースしている優れたUIを持つゲームに触れること自体がプログラミング教育の第一歩だと個人的には思います。まずはゲームというデジタルプロダクトに「触れて」「体験し」「楽しい」という気持ちを抱くことが第一ではないかと。子供が小さいうちは「子供と一緒にゲームをプレイすること」がプログラミング教育の導入にはちょうど良いと思いますし、その経験の有無によって、プログラミング教育の敷居がぐっと下がるのではないかと個人的には考えています。