調査・研究レポートReport

投稿日:2019年2月26日

「山口静生”冬の旅”を歌う」から感じた今後の音楽との関わり方

演奏会当日自宅に携帯電話を忘れて駅の公衆電話から妻に電話をしたり、出会う人に道を尋ねながら会場まで足を運びました。つかの間でしたが、携帯電話に縛られない生活を経験して「何とも不便だなぁ」という感覚と「なんと自由なんだろうという」という二つの感覚を同時に体験しました。現代はYOUTUBEだとか、テレビゲームだとか、色々と楽しむものがあるため「音楽」を日々の楽しみにする層は減っていくばかりかと思いますが、音楽に関しても一石を投じることで何かしらの変革を起こしたいと考えている今日この頃です。

さて、それでは、静生先生との出会いから簡単に振り返っていきます。

静生先生と出会って

静生先生と私は師弟関係に当たります。大学を卒業してから1~2年たった頃に三重にテナーの先生がいるというお話をお聞きする機会があったのでそのまま弟子入りした流れになっています。

静生先生との相性

東京にいればいくらでも声楽家の先生は星の数ほどいらっしゃるのでしょうがここは三重県。自分にドンピシャな先生を選ぶことなんてまず不可能。

三重は三重なりに、そこで地に足ついて毎日を頑張っている先生方と交流を重ねながら、自分の声というものを見つけていく以外ない。当時は自分に適した先生なんて見つかるはずもないよなぁと考えていた矢先に出会うことができて非常に喜んでいました。

当時はまだ大学を卒業したての新卒から2年間の学校の先生を続けながら生計を立てていた頃だと思うのですが、この頃はスキル的にもまだまだハイCすら出すこともできなかったころです。現在よりも更に全く安定した声を出すこともできなかったとも記憶しています。もうこのまま歌うことをやめようかとも考えていたくらいだったのですが、尾鷲の方の地元の演奏会に少し出演するようになって細々と続けていました。

静生先生の声

静生先生の声は非常に柔らくて、丸みがあって、温かみのある響きが特徴だと私はそう感じています。テナーの先生に師事するのは初めてなのもあって、勝手がよくわからないままレッスンを約1年ほど、2ヶ月に1回程度のぺースで続けていました。これまで教わってきた女性やバリトンの先生方とは違って息遣いや息を充てる場所など、静生先生の見応見まねで新たに得るものも多かったのですが、レッスンを1年ほど重ねたところでいつの間にかレッスンに行かなくなってしました。

学校の先生を辞めてプログラマの仕事を始めてからは、音楽がさらに遠いものとなりましたが、この時静生先生のレッスンを通して学んだ、テナーの息遣いみたいなものは今でも脳裏に焼き付いています。現在は過去よりは静生先生に近づけたと考えていますが、今現在における息遣いの考え方が間違っていないという確信を今回の静生先生の歌を聴くことで再認識できたということもありました。

冬の旅

私が今回音楽の演奏会を聴きに行くのは数年ぶりになります。普段はITの仕事にすべての時間をつぎ込んでいるのもあるし、ちょっとゆっくりしたくなったという気持ちもあったし、静生先生の歌を久しぶりに聞きたくなったというのもあります。

詩が素晴らしい

今回私は初めて冬の旅を全曲聞いたのですが、ヴィルヘルム・ミュラーの詩にとても感動しました。情熱的だったり、刺激的だったり、何というか「人生かけてるよね」ということを想像させられます。「鬼火」とか「孤独」とか「道しるべ」とか常に「死」を彷彿を意識させられる感覚が、どれほどギリギリの生活なのかとか、一生懸命生きてるのかとか、死が近い場所にあるのかとか、そういうことを考えていました。

最初から最後まで絶望感がどうしてもなくならない何とも言えない感覚が今自分には足りないかなぁと感じつつ、まだまだ必死さが足りないんだろうなぁと考えておりました。そんな考えに素直に向き合えば、生活が豊かになると素直にそう感じます。

音楽と向き合う時間を大切にしたい

久しぶりに音楽に触れて立ち止まって考える時間を持てると、何が大切なのかといった新たな価値観を見出すきっかけになります。

昨年の夏に独立してからはITの仕事で成功することだけを目標にひたむきに毎日を生きているわけではありますが「まだまだ甘い/もっとヘトヘトになるまで全力を出せてないよ」という教訓や「今頑張ってることの延長線上にあるものは本当にお前の欲しいものなのか?」といった問いかけを得ることができます。ただ、依然として答えは出ないです。

今回の演奏会の結果、音楽の素晴らしさを再認識する機会として演奏会に足を運ぶということもとても素晴らしいことだと思いましたので、今後は少しばかりですが定期的に音楽にもお金をかけることで普段触れることのない演奏家の方々の演奏に触れながら、音楽の知見も広げていこうかといったところにも落ち着きました。

音楽で仕事を生み出したい

教育と音楽と地域の音楽演奏家を絡めたサービスのアイデアはいくらか浮かんでいるので後は時間とってぐっと作り上げるだけなのですが「音楽は本当にお金にならない」。音楽が好きな人は周囲からどんどん減っていく。世の中的に色々と逆境です。自分ならではの何かに繋げられるところまで時間を投資しきる以外ないけど…、と考えているとまだまだ時間かかりそうだし…

僕が持っているものはウェブ/ITの技術と知識に加えて少しばかりの音楽の知識と技術ですが、音楽を絡めて、地域で演奏を続けている僕たちが嬉しいと思える何かを一緒に作っていけると人生もより豊かになると思います。音楽で稼ぐということを実現したいし、これを成し遂げることで幸せになれる地域の演奏家は多いと思いますね。それには地域の少ない顧客を相手にしているだけでは実現不可能だと考えておりますし、何かしらの手を用いて、もっと広い顧客層にアプローチできる音楽の仕事を生み出していく必要があるとそう感じています。

教育の世界においても、少し難しい言葉を使えば「情操教育」という言葉があり、僕が師事していた大学時代の教授はこの言葉を全面に押し出してあらゆるところから予算を引っ張ってきては演奏活動に繋げていくということをやっていましたね。将来的にはそのような動き方を見応見まねで行えるようになりたいとそう感じていますが、それにはまずは演奏技術を向上させることを差し置いては実現不可能。演奏家として優れていることも音楽家として活動していくには必要かつ大事な要素だとそう思います。

現状で高度と呼べるかどうかは別として目指すべきところは「高度なITの技術と高度な音楽の技術が合わさる部分」において、独自の強みを発揮できるようにしたいとそう感じていますが、このことについては、もう少し時間をかけてじっくりと取り組む必要があるのかなぁとそう感じています。2足の草鞋であることを全面に押し出していくことも現代においては必要ですよね。

地域の方々に向けて音楽教室を運営しています

僕の妻は子供向けのピアノ・エレクトーン教室を、僕はボイストレーニングをそれぞれ地域の方々に向けて行っています。場所な四日市市日永の自宅です。何か新しいことを始めるのも一つですが、今現状既に始めていることとして音楽教室があるので、もしよければ僕たちと一緒に歌ったり演奏したりしながら、音楽のある暮らしを楽しみませんか?僕たちは三重県四日市市の日永で音楽のある暮らしを提案しています。

ピアノ・エレクトーンレッスンもボイストレーニングも無料体験レッスン受付中です。現在の生徒数は約10名程で細々と運営しております。もう少し生徒数が増えるまでは募集を続ける予定です。以下のページの下の方に連絡ができるフォームがあるのでお気軽にお問い合わせください。お問い合わせ内容確認後担当よりご返信のご連絡をさせていただきます。

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