投稿日:2019年1月8日
【2019年1月版】GoogleAnalytics個人認定資格(GAIQ)のあれこれ
GAIQを取得してから1年半くらいの時間が経過したので再度取得を試みることにして、受講したら結果は 52/70 で落ちてしまいました。再度おさらいの意味を込めて学習しなおしたことをこちらのページにまとめます。
GAIQの復習
今回受講した全70問のスクショを取ったので、全ての疑問が解消できるように学習しなおしてみました。
基本的に僕の頭の中の中から抜け落ちてしまっていた部分だけかいつまんでいるので満遍なく学べるページにはなっていませんが、問題の一部に対するピンポイントの内容を押えてはいるので、試験合格に向けての効果はそれなりにあるかもしれません。問題に対する答えだけ並べても意味がないと思ったので、今回は基本的な考え方の部分をきちんと押さえるために有用な記事にしようと思いました。
ディメンションとは
ディメンションとはってめっちゃ基本なんですけど、ディメンションってなんとなく概念としては理解できるけど、言葉で説明するように求められると難しいですよね。
答えとしては「高度な分析に役立つデータセットの属性」となりますので覚えておきましょう。
セカンダリディメンションとは
こちらも説明できるようにしておきましょう。
日本語で整理すると「より詳しい分析を行うための追加のレポートディメンション」となります。
カスタムディメンションとは
カスタムディメンションとは「デフォルトで用意されていないディメンション(分析軸)を独自にGoogle Analyticsに追加するための機能」のことです。
カスタムディメンションを計測するためには、事前に設定しておく必要がありますので、設定されていないカスタムディメンションの情報をGoogle Analyticsに送信しても計測はされないということを覚えておきましょう。作成前に送信された情報をさかのぼって確認することはできません。
カスタムセグメント
レポートのデータをセグメントで割って比較することができますが、デフォルトで準備されていないセグメントを作成することができます。ただし、作成できるセグメントも特定の項目から選択をして組み合わせるということでしか作成ができないので、結局はGoogleAnalyticsで解析できるデータで分解できるセグメントに限定されることとなります。それでは実際にどのようなカスタムセグメントを作成できるかを見ていきます。
カスタムセグメントを作成する際に分類は以下の6分類からなっています。
- ユーザー属性
- テクノロジー
- 行動
- 最初のセッションの日付
- トラフィック
- 条件
- シーケンス
細かく見ていくと、以下の表になります。
ユーザー属性 | 年齢、性別、言語、アフィニティカテゴリ、購買意欲の強いセグメント、その他のカテゴリ、地域の7種類。 |
テクノロジー | OS、OSバージョン、ブラウザ、ブラウザバージョン、画像の解像度、デバイスカテゴリ、モバイルを含むかどうか、モバイル端末ブランド、モバイル端末モデルの9種類。 |
行動 | セッション、セッション間隔(日数)、トランザクション数、セッション時間の4種類。 |
最初のセッションの日付 | 開始と終了の日を選択できます。 |
トラフィック | セッションをフィルタするのかユーザーをフィルタするのかの選択を行ったうえで、きゃぺーん、メディア、参照元、キーワードの4種類。 |
条件 | デイメンションとメトリクスの組み合わせで抽出することができる。 |
シーケンス | 条件にステップ(順番)を追加することができ、特定の順番で特定の条件をクリアした情報を抽出することができます。 |
上記で設定できる項目については、カスタムセグメントを作成することが可能となりますが、例えば「子どもがいるかどうか」みたいな、Google Analyticsではトラッキングできない事象については、当然のごとくカスタムセグメントの作成に利用することもできませんのでご注意ください。
例えば、広告の種類は利用できません。
カスタムレポートとは
カスタムレポートには以下の3つの形式があります。
- エクスプローラー:グラフと表
- フラットテーブル:表のみ
- 地図:地図上に視覚的な表示
上記を組み合わせて自由に独自にレポートを作成することが可能です。
ディメンションと指標の数には上限などはないので、数が多すぎる場合にデータが表示されないといったことはありません。
参考:カスタムレポートを作成してGoogleアナリティクスで簡単に詳細な分析をしよう!
スコープレベル
GoogleAnalyticsのメニューを見てみると「ユーザー」「集客」「行動」と三つのセクションに分かれているのがわかると思いますが、この3分類のことを「スコープ」と言います。それぞれ以下の通り対応しています。
メニューの名前 | スコープレベル |
---|---|
ユーザー | ユーザー |
集客 | セッション |
行動 | ヒット |
上記以外に「商品」というスコープもあるのですが、こちらはeコマース拡張の場合にのみ利用される少し特殊なもののようですが、商品もあるということだけ覚えておくとよいかもしれません。なので、スコープとしては「ユーザー」「セッション」「ヒット」「商品」の4種類あるということを覚えておきましょう。
次に、これらスコープ毎に異なるディメンションとメトリクス(指標)を持っているわけですが、カスタムレポートを作成する際には、これら各スコープに含まれるディメンションとメトリクスを、他のスコープに含まれるディメンションとメトリクスと組み合わせるとうまくデータを表示できない場合があるようで、基本的にはスコープをまたいだ組み合わせでのカスタムレポートの作成すると正確なデータが表示できないという考え方で良いようです。
ただし、例外も存在するようなので、詳しくは こちら を参考にするとよいようです。(参考:Google アナリティクス基礎~最重要! 「スコープ(ヒット/セッション/ユーザー)」の組み合わせと例外)
削除されたビューの復元
削除されたビューの復元は35日以内であれば復元可能です。
ただし、特定の手続きが必要みたいです(参考:Analyticsのビューを間違えて削除した場合の復元について)。
ビューのフィルタ
フィルタの機能としては、「除外」「一致」「変更(文字列の置換など)」の3種類です。
フィルタされたデータを元のデータに「復元」することは出来ないので注意しましょう。ビューの復元と混同しがちなので注意。
ソリューションギャラリー
ソリューションギャラリーでは以下の項目を共有することができます。
- ダッシュボード
- カスタム レポート
- セグメント
- 目標
- カスタム アトリビューション モデル
したがって上記にないカスタムディメンションは共有できないので注意しましょう。
Google 広告の入札単価調整
Google広告の入札単価毎のパフォーマンスを分析することができます。
- デバイス
- 地域
- 広告表示設定
- 時間帯
上記4つのユーザー特性を軸に分析することが可能です。
例えば「広告表示設定」による分析は不可能なので注意してください。
User_IDについて
デバイスをまたいで同一のユーザーを識別する方法にUser_IDというものがあります。
User_IDとは「会員サイトなどログインによって一意のIDを生成し、トラッキングコードに含めることによって同一のユーザーを識別するための仕組み」です。
したがって、User_IDを利用するためには、一意のIDの生成と設定が行われるログインが必要になります。
この仕組みを利用することによって、パソコンとスマホなど、異なるデバイスであっても同一のユーザーのアクションとしてカウントされるようになりますので、分析の精度をより高めることにつながるかと思います。
User_IDを有効にするには、管理からユーザーIDを有効にし、トラッキングコードを調整する必要がありますので、実際に利用する際には少し手順が必要になってきます。
参考:GoogleアナリティクスのUser ID機能とは? 設定方法からレポートの見方まで解説!
スマートゴール
スマートゴールとは「コンバージョンにつながる可能性の高いセッションを識別する機能」のことです。
スマートゴールは機械学習アルゴリズムによって識別を行います。
参考:スマートゴール
Measurement Protocol
Measurement Protocolとは「HTTPリクエストを利用してデータをアナリティクスに送信できる仕組み」のことです。
利用することによってウェブに接続されたPOSシステムなどのデバイスからGoogleAnalyticsにデータを送信することなどが可能になります。こちらの機能はGoogleAnalyticsのデフォルト機能ではないので覚えておきましょう。
参考:メルマガの開封率も計測できる! ユニバーサルアナリティクスの「Measurement Protocol」とは?
割と最近追加された新しいレポート
便利なレポートが次々と出てくるので、従来のレポートだけを見ても判断するには十分かもしれませんが、新しいことが分析できるようになったり、より判断が楽になるようなレポートが日々追加されてきていますね。
私も一度も使ったことのないレポートがいくつかあったので順番に見ていくことにしましょう。
コホート分析とは
割かし新しい機能の一つにコホート分析というものがあります。コホート分析とはというところを少し調べてみました。
一言で表すと、コホート分析とは「ユーザーの行動をグループ化し、ユーザー獲得日を起点とした期間毎に、指標ごとに数値化して分析することができるレポート」になります。
分析する全体の期間、分析する全体の期間をどう分けるか(コホートのサイズ)、様々な指標を指定することができます。指標の中でコホート分析で特異なものといえば、ユーザーの定着率が挙げられます。その他、コンバージョンしたユーザーやページビューやセッションなどいくつか指標を選択することができます。
参考:コホート分析とは? | Googleアナリティクスでユーザーの維持率をチェック
ユーザーエクスプローラーとは
約2年前くらいにリリースされたみたいなのですが、一度も使ったことがなかったので調べてみました。
ユーザーエクスプローラーとは「クライアントID毎の指標を確認するためのレポート」となります。
個別のユーザーに焦点を当てて、セッション数や直帰率、またコンバージョンや収益などを確認することができます。
参考:Googleアナリティクス期待の新機能「ユーザーエクスプローラ」を徹底解説
ツリーマップとは
ツリーマップとは「Google広告のキャンペーンの比較や各キャンペーン内の広告グループの比較、各広告グループ内のキーワードの比較を視覚的に確認することができるレポート」のことです。
指標毎にどれが多いのか少ないのかを視覚的に確認することができるため、一目瞭然で状況を把握することができる素晴らしいレポートだと思います。
参考:Google Analyticsの新機能『ツリーマップ』がすごい!
エンゲージメントレポート
エンゲージメントレポートとは「セッション時間別または訪問時のページ数別にセッションとページビュー数を確認できるレポート」のことで、サイトに深くエンゲージメントしているセッションがどのくらいあるかを確認するために役立つレポートとなっています。
名前にエンゲージメントとついてはいますが、トラフィックやエンゲージメントを特に多く獲得しているウェブページがどれかについてはこのレポートでは確認できないので注意すること。こちらの要件を満たすのはすべてのページレポートであることに注意。
マルチチャネルレポート
マルチチャネルレポートとは「参照元サイト、オーガニック検索、広告掲載などがコンバージョンに貢献した度合いを確認できるレポート」のことです。このレポートでどのチャネルがコンバージョンに効果が高いのが分析できます。
参考:マルチチャネルについて
リトライ
1日経過して再挑戦できるようになったのでリトライしてみた結果、4問間違いましたが無事合格できました。
学習して資格を取るってのはまぁ、楽しいもんですね。
これでとりあえず1年間有効期限が伸びたので、来年また頑張ります。
学習書籍のご紹介
私が過去にGAIQの取得に当たって参考にした学習書籍をご紹介して最後にしたいと思います。
もしよければ手に取ってみてください。
世界一やさしいGoogleAnalyticsアクセス解析入門
できる逆引き Googleアナリティクス Web解析の現場で使える実践ワザ240
ユニバーサルアナリティクス&Googleタグマネージャ対応 できる逆引きシリーズ