調査・研究レポートReport

投稿日:2018年12月24日

Google Analytics(gtag) の目標設定 – Contact Form 7 × 仮想PV

今日はWordPress の Contact Form 7を利用していて完了ページを作らない今どき(?)のお問い合わせフォームからコンバージョンを Google Analytics に送信する場合の方法を説明します。

今回のケースではコンバージョンの種類としては 1)ページへの到達 や 2)イベント のどちらかの方法になると思いますが、イベントはどのような場合に利用するかを考えるとボタンクリックや動画の閲覧時間など、特定のアクションをトラッキングする場合に利用するのが正しいと考えていますので、お問い合わせのゴール設定の場合には、基本的にはページ到達を利用することにします。

CF7 には送信完了のJavaScript イベントが用意されているので、そちらを利用して仮想PV(ページの存在有無にかかわらず特定のページのPVを送信する機能)を送ってみるところまで一通りの流れをやってみましょう。

Contact form 7 とGoogleアナリティクスを連動させてみよう

Google Analytics の目標設定

Google Analytics の管理画面にログインをして、トラッキングを行う対象のビューの選択まで済んだ状態から説明します。

画面左下にある「管理」を開きます。

ビューの列にある「目標」をクリックします。

新しい目標をクリックします。

目標設定から「カスタム」を選択します。
利用したいテンプレートがある場合にはそちらを選択してもOK。

目標の説明では、目標の「名前」と「スロットID」と「タイプ」を入力します。
ここでは、タイプは「到達ページ」を選択しましょう。

ここではFLARESのお問い合わせの目標を設定していきます。
ページのサンクスページなんてものは存在しないのですが、あることにして以下の画像にあるURLを入力してみました。
値と目標達成プロセスを利用したい場合は適宜入力しますがここでは割愛します。
下にある「保存」をクリックすると目標設定は完了です。

gtag の仮想PVについて

gtag で仮想PVを設定していくにあたって参考になるドキュメントは次の場所にあります。

ページビューのトラッキング
https://developers.google.com/analytics/devguides/collection/gtagjs/pages

書かないといけないスクリプトは以下の形式です。

パラメータも以下の3つあるのでカスタマイズする際には参考にしてください。

page_title string × ページのタイトル。
page_location string × ページの URL。
page_path string × location のパス部分。値の最初に スラッシュ(/)を付ける必要があります。

Contact Form 7 の仮想PVトラッキング設定

次に Contact Form 7 側にトラッキングを行うための設定を行っていきます。

gtagのトラッキングを送信するためのコードを参考に、今回 Google Analytics に設定したURLを送信するための記述は以下のようなものです。

このコードを Contact Form 7 のフォームの一番下に埋め込んでみます。
なお、gtag 自体が先に実行される必要があるので、gtag はhead要素に記述されている前提とします。

以上ですべての設定が完了です。
設定が完了したらちゃんと動くかどうかを確認するまでがアナリストの仕事なのでテストしてみます。

動作テスト

Google Analytics のリアルタイムのコンバージョンにトラッキングされるかどうか見て確かめましょう。
早速 FLARESのお問い合わせフォーム からテスト送信してみました。

Google Analyticsのリアルタイムの目標設定で確認。

上記のようにカウントされればOKですね。
今日は総合のお問い合わせの他に「採用」と「音楽教室」と「コーディング代行」も設定しました。

まとめ

この通り簡単に仮想PVの目標設定を行うことができますのでもうお問い合わせフォームにはサンクスページは不要といえば不要です。
私が名古屋や三重の制作会社の下請けで作るホームページの多くはまだまだサンクスページを作るように依頼されるケースがほとんどなのが現状ですが、シンプルにCF7が表示する送信完了メッセージがスタイリッシュでかっこいいんじゃないのかなと思います。

仮に制作費として、サンクスページを作らないことで1万円安くなるけどどうする?ってお客さんに質問すれば多分いらないと答えるんじゃないかなぁと思いながら、自社の案件においては、サンクスページは作らない方針にしています。特に外注にコーディングを依頼して作ってもらうようなケースでは、外注費に跳ね返ってくるので一つ検討の余地はあるかと思います。

この際、お問い合わせフォームの制作フローも見直してみてはいかがでしょうか?

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