こんにちは、三重大学工学部情報工学科に在籍している森田です。この度はご縁があってこれからいくつか、記事を書くことになりました。稚拙な文章かと思いますが、読んでいただけたら幸いです。
さて、今回記事の執筆をするに至り、自分の特色を生かした面白い記事を書いて欲しいという要望でした。そこで私の考える、イメージするウェブデザインについて以下のように進めていきたいと思います。
情報工学科ってなにしてるの?
さて、読者の皆さん。
情報工学科ではなにをしているのかご存知ですか? 本学科出身の方でないとその実態はなかなか知られていないと思います。大学生活4年間を通して、プログラミング、ネットワーク、ハードウェア、ソフトウェア、数学(工業数学?)を主に勉強しています。つまり一言”情報工学科”と言っても情報分野を包括的に学んでいるのです。
1年生では他学科と同様に英語や物理など高校の勉強の延長や一般教養と言われる倫理や経済などの一般教養科目があります。2年から3年にかけては華々しい文系学部から離れた隔離棟で毎日勉強し、遅くまでプログラミング演習をしたりといった生活を送ります。今の大学は入るのに比べて卒業するのは難しいと言われてますよね。これはあながち間違いではありません。大学の友達に話を聞く限り、勉強をしなくても単位をもらえることがあるみたいです。その点、弊学科はちゃんと勉強した人に単位をくれる信頼のある学科と言えるでしょう。むしろ合格点を高く設定してくれる先生もいたりします。もし読者の方に高校生で情報工学科に興味を持っている人がいたら、地獄のような印象を与えてしまっているかもしれないですね。真面目に勉強したい人にはとても良い環境ですよ。
完全に私の偏見の塊のような文章になってますが、オープンキャンパスで実際に学生の顔を見て、話を聞いてみて楽しそうな大学や学科を吟味するのがいいと思います。そして4年生に上がってから初めて研究室配属されます。私立大学だと3年から配属されることもありますが、国公立大学だとこの時期が一般的です。今私は自分が興味を持つ分野を勉強しているのでとても楽しいです。研究分野に関しては、今回は割愛したいと思います。このように2年生までに基礎を固めて、学年が上がるにつれて発展を学び、自分の興味のある分野を模索していくといった流れです。
webデザインとの出会い
ここまでは一般的な国公立大学の情報工学科にも言えるような内容の紹介をしてきました。情報工学科なので情報分野を包括的に学んできていると述べました。
それでは”ウェブデザイン”はいつ学ぶと思いますか?そもそも学ばないのかな?
一行だけ待ちます。
一行。
それでは答えあわせです。
答えは3年後期の選択科目としてあります(ここに関しては他の大学のことは認知してません)。選択科目なので、学ばない学生も多いです。しかも1.5コマで2.5単位(普通は1コマで2単位です)なので、中途半端なんですね。また3年の後期なので、優秀な学生であればすでに選択科目の単位が足りている人もいます。以上のような理由から大学や学生にも注目されていないと推測できます。ちなみにこの講義で学ぶことはレイアウトデザインの基礎、仮想化技術を用いた効率的な開発環境の構築、Webを支える技術を利用したWebアプリケーション(webAPIを使ったもの)を作成することを目的にしています。
余談ですが、私はこの授業はとても好きで非常勤講師の方も面白い方でした。一番わかりやすかった授業といっても過言ではないかもしれません。この講義では、デザインをする時に念頭に置いておく原則を学び、それからHTML,CSS,PHPを使ってwebサイト制作の基礎を学びます。それから最後の講義で自分で作ったものを発表するといった形です。半期の講義で基礎は網羅できるので為になる講義ですが、私の知る限りこの講義を生かして何か自分で作って公開してる人は5人ほどしかいません。研究室にもウェブデザインを目的としたところがないというのも要因でしょうか。それと3年の好機が終わったらすぐ就職活動があります。みんな趣味でやるほど暇じゃないということなんですかね。
ちなみに私がウェブデザインの世界に興味を持ったのは2回目の3年の前期でした。私は3年の後期に留学に行っていたので、少し気になっていましたが受講できなかったのです。帰国後に大学生活では自分のやりたいことを優先して活動していたので、3年になってからは将来について真剣に考えてみようと思い、IT関連のイベントに積極的に参加しました。そこで色々なエンジニアの方と話を聞いていていて自分のエンジニア像がとても漠然としていたことに気づかされました。そこで真っ先に思い浮かんだのはウェブの世界でした。私たちが日常的に使っているサイトやアプリもフロントエンドの技術を使って作られています。
それは目に見えてわかり、魅力的に感じました。それから本ブログの運営者である山口さんの元で、ウェブデザインについて学ぶことになりました。
webデザインとは
これまでウェブデザインの勉強をしてきて次第にこの分野について理解してきました。他のサイトでも言われていることですが、どんな人にも取りつきやすい分野です。基本的にレポートをかけるくらいのパソコンの技術と中学生くらいの英単語記憶力があれば誰でもウェブサイトを作れます。ウェブデザインに関しては、基本的なレイアウトの原則を遵守していれば最低限十分ではないでしょうか(熟練のデザイナーの方にはあえて崩す方もいます)。よって、ビジネスとしても以上の理解とアイデアがあればすぐにできるでしょう。
このように数学や情報工学の知識をあまり必要としないことから、初めからこの分野を勉強しようと思う学生が少ないのだと思います。実際、ウェブ業界の新卒には文系が多いです。それに対して組み込み系などの業界に情報工学の学生が就職するイメージですね。東京などの大都市は、いわゆるキラキラIT企業も多いので地方と同じではありません。私は取り組みやすい分野であるからこそ、独学で学ぶのが容易で世界に発信するとても良い機会だと考えます。
自分で学んだ知識や技術、作品を発信しないのはもったいなくないですか?発信の仕方によってはそれで利益を生み出すこともできるのです。このビジネス視点を持って勉強してる学生はなかなか見受けられません。一定の収益を得るには時間がかかりますが、飲食店などでアルバイトをするよりも非常に有益で一石二鳥だと思います。ウェブ技術には静的サイトを制作するだけでなく、javascriptなどを使った動的サイトやjavascriptつながりだとReact Nativeを使ってiOSとAndroid両方に対応したアプリを作ることができます。もちろんフロントエンドの部分はそこまで難しくはないので、多くの人が作れると思います。しかし、より高度な技術や機能を加えようと思ったら専門的な情報工学の技術が必須となってきます。
まとめ
このように自らの学習を自分の中で寝かせて置かずに発信していってほしいと思います。情報工学科の学生の方は是非、ウェブにも足を伸ばしてみませんか?少しでもウェブ、ウェブデザインに興味ある方はまず第一歩から踏み出してみてください。
ウェブに関する職種について簡単に以下の記事にまとめてありますので、よろしければ読んでみてください。
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